■モンゴル人女優主演の映画“Wolf totem”がついに開幕!
Quest for Fire (1981), The Name of the Rose (1986), The Lover (1991) Seven Years in Tibet (1997)で良く知られるフランス人有名監督ジャン・ジャック・アナウド指揮のもと、中国内モンゴルで撮影された映画“Wolf totem”にモンゴル人女優が主役を演している。
モンゴル人女優R.アンフニャム 映画の撮影シーン1
撮影シーン2
この映画は、中国人著者Lu Jiamin著作し、2004年に出版された風刺小説“Wolf totem”を元に作られている。小説は世界18カ国語に翻訳され、全世界で2000万部も売れた中国ベストセラー小説の一つである。
小説は、著者が文化大革命の時に内蒙古に下放されたときの体験を元にしている。
小説の主な趣旨は、農民たる漢人は羊のごとく弱く、自己満足的でおとなしく隷属的であるのに対して、遊牧民であるモンゴル族は勇敢で恐れを知らない賢い狼のごとくだと言い、定住文化と遊牧文化の特徴や違いを鮮明に且つ面白く解釈している。具体的には、狼は自由と独立をこよなく愛し、自然を保護する個人意識が強い遊牧民モンゴル族にとって崇拝の対象である。モンゴル族は狼を守り神にしており、勇敢で恐れを知らない賢い狼の狩りの戦術は、チンギスハーン率いる13世紀のモンゴル帝国の時代はもちろん、モンゴル高原で代々勃興してきた数々の遊牧民国家の軍術に採用され、彼らはユーラシア大陸の過半を幾度も征服できたという。
小説の表表紙 映画公開式の主演女優アンフニャム
このような内容の小説を元にしている同映画の撮影は2013年4月に始まり、内モンゴルで実施された。映画の撮影には、3800万米ドルが費やされたという。
映画は、2015年2月4日についにフランスで公開された。フランス人名監督の捕らえ方や描写の仕方が関心の対象だ。
出展: www.yule.com.cn
ナサ