■モンゴル文化財の代表格「アルタイ・ヤタガ」
モンゴルは豊富な歴史・文化遺産を持っており、世にあまり知られていないが、その一つがやっぱりアルタイ・ヤタガです。意味は、モンゴル西部にあるアルタイ山脈に住む遊牧民が使用していたということからアルタイという名が来ており、ヤタガはモンゴル語で琴を意味します。山脈を生息の地とするモンゴル固有生物野生ヤギの形をしているのが特徴的。
歴史をたどれば、12世紀以前の遊牧民はその文化にたくさんの種類の琴を使用していたことが歴史書物に記されています。例えば、モンゴルの著名な歴史家バダラーの歴史書物には8種の琴が登場します。ただし、そのうち一つも現代に継承されてきていません。
アルタイ・ヤタガについては、2008年6月にモンゴル西部のホブド県マンハン村「ジャルガラント・ハイルハン」山の麓で初めて発見されました。発見された時は、その原型がなく、年月かけた研究の末、弓の形をした楽器だったということが判明。また、この琴は1400年前にモンゴル高原の遊牧民の間で使用されていた琴であることも判明。とうことで、この琴は昔の無形文化財を復元したものです。
琴の研究には何年もかかったが、14の作品がこの楽器向けに作られているという。この楽器の研究やその復元、作品作りや普及に奮闘しているのが、音楽家・作曲家のガンプレブです。
彼が言うには、この楽器は遊牧民、とりわけ宮殿楽器の大切な一部であり、非常に価値の高い文化財です。楽器はまだその開発段階にあり、今の6弦ををさらに13弦や21弦にすることもできるという。
出展: www.ikon.mn